■性別 男性
■年齢 1歳
■診断名<主治医より> 脳室周囲白質軟化症
■資料 脳室周囲白質軟化症
■本院の他の症例
脳室周囲白質軟化症の治療 患者Nさん
■ 映像の記録 このページの下部に1年半年後の様子があります。
■症状など
脳室周囲白質軟化症の患者さんがおみえに
なりました。
1歳の男子、8ヶ月の早産ということのようです。
お父さんと3歳のしっかとしたお姉ちゃんと
の来院でした。
「靴をちゃんと揃えて。」とお父さん。
3歳のお姉ちゃんが
「はい」と言ってちゃんと靴を揃えて玄関を入ってきました。
最初に、お父さんから、脳室周囲白質軟化症になるまでの
過程を伺いました。
それから、鍼灸治療で期待される効果や
現在どんな病気を治療されているか、
その効果などをお話ししました。
加えて
何よりもこれから先に、
お父さんとお母さんの「元気」が
この1歳の患者さんにとってとても必要なことであるということを
お伝えしました。
次に、鍼灸治療をするにあたり、
お父さんに僕の鍼灸治療を体験してもらいました。
体にちょっと刺激することで
体に反応がすぐに起こることを体験してもらいました。
うまく、感じていただくことが出来ました。
でも・・・
どうしても、1歳の患者さんが落ち着かなくて泣いてしまいます。
3歳のお姉ちゃんも、ちょっとそわそわしてしまいます。
「お昼なので、お腹がすいたんだと思います。」とお父さんが言われます。
「じゃあ、お昼ご飯にしましょう。」と僕。
親子3人が仲良くお昼ご飯です。
そうこんな時間がとても大切。
子どもも大人も笑顔になる時間が、ほんとうに 大切です。
送信者 脳室周囲白質軟化症 2010/09/29 |
そして、その後
僕と副院長が小児針を使うのをお父さんにみて
いただきました。
それを、お父さんにも体験してもらって、そして、
僕たちといっしょに、1歳の患者さんにしました。
最初は、おっかなびっくりのお父さんも
だんだんと、刺激するコツをつかんでいきます。
泣いていた1歳の患者さんも
落ち着いてきて、お父さんの治療にうっとりとすることも
あるようになりました。
とても、物腰が丁寧でしっかりとしたお父さんだったので
治療のつかみかたも早く正確でした。
お父さんから、1歳の患者さんの経過について書かれた
メモをいただきました。
お母さんからのようです。
そのチカラのこもった文字を見たら
何か突き上げられるモノがあって・・・・
胸に込み上げるものをグッとこらえながら
笑顔で治療をしました。
【初診時、お母さんからの病状に関するお手紙】
送信者 脳室周囲白質軟化症 2010/09/29 |
・・生まれて数日後に脳室周囲白質軟化症と診断される・・・
・・腕が上がらない・・・
・・首はすわっているようだがふらふらする・・・
・・泣いたり、緊張したりすると、手・足に力が入りつっぱる。・・
・・少しでも寝せると激しく泣いたりするので、日中は抱っこ
おんぶをしないといけない・・・・
・・夜も寝るには寝るが、ものすごく音に敏感で、物音で目が覚める・・・
・・・etc・・
たくさんの心配していることがあります。
とても不安があります。
お仕事や距離的事情があって
いつも、ここに通院することはできません。
だから、自宅でも改善につながるように
しっかり、お父さんを指導していきます。
2時間の時間が過ぎて、
お父さんが
「次は、いつ来ればいいですか?」と聞かれました。
「お父さんとお母さんの元気が、お子さんにとって
一番大切です。ここに来ることで、お父さん、お母さんが
疲れてはダメです。ここでは、お父さんとお母さんの治療も
しますが、ここに来ることが負担になっては、ココに来る意味は
ないと考えているんですよ。」と僕。
お父さんとお母さんの元気が子どもに伝わっていく。
両親の笑顔が何よりも大切。
【お手紙の内容】
・・・・予定日2/●で8ヶ月の早産で12/●に生まれる。
生まれて、何日か後に、脳室周囲白質軟化症と診断される。
医師より、現在の症状として、運動機能障害があると診断される。
腕が上がらない。
現在、お座り、寝返りなどができない。首は座っているようだが
フラフラする。目も下に下がったりする。
泣いたり、緊張したりするときは、手、足に力が入り突っ張る。
日中、起きているときは、常に抱っこをしないと泣く。
少しでも、寝せると激しく泣いたりするので、日中、抱っこ、おんぶを
しないといけない。
お昼寝もほとんどすることなく、寝たと思い布団に寝せようとすると、
すぐに目を覚ます。夜も寝るのは寝るが、ものすごく音に敏感で、
もの音等で目が覚める。
眠りが浅く、起きると、寝付くまで、かなりの時間がかかる。
体をひねる様な動作があまり無いために、便の出が悪く、
自力で出すより、刺激を与えて出す方が多い。
ご飯はよく食べる。こちらからの問いかけに対しては良く笑う。
人一倍、何に対しても敏感なため、両親以外の人が抱っこしようとすると
激しく泣く。
・・・・・・・・・・・・・・以上 初診でのご両親のメモ<一部改変>
▲現在の様子
2010年5月18日まで 初診より 4ヶ月 7回治療
■そのままを書きます。読み辛いかもしれませんが、
読みやすいように説明文にすると鮮度が落ちるので
そのままです。
カルテからのご両親の発言の抜粋
2回目
・初診後、具合が悪くなることはありませんでした。
・声を出して笑うようになった。(まだ目は動くけど)
・他の人があつかっても、前ほど泣かなくなっています。
・夜は、以前より、眠れるようになっています。(おばあちゃんと
眠れるようになっています。)でも、朝は、いつも6時に起きます。
昼間は、眠いのに深く眠れずに、とても浅い。
一人でしたにおろして眠れない。おんぶしたら寝る。
・話しかけるように、お母さんを見つめながら、声を「あ~う~」と
出すことが多くなった。
・最近は、緊張すると左手で髪を抜くことが無くなりました。
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3回目以降の詳細な記録です。
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【7回目の来院時の写真】
送信者 脳室周囲白質軟化症 2010/09/29 |
この7回の治療の間に
ご両親の治療、お祖母、お祖父様の治療をしています。
ハンデを持つお子さまにとって、まわりの大人が元気であることは、
本人が元気であるのと同じくらい大切だと考えています。
それが、クリアーボディ鍼灸治療院 の治療のスタイルです。