■ 性別 女性
■ 年齢 80歳
■ 治療内容
ご自分が、
体の不調
と
物忘れ(記憶障害)
、
日にちの混乱(見当識障害)
などの自覚と
恥ずかしさと、そんな自分を責める、そして、落ち込む様子
がありました。
自信
も失いかけていました。
日々の中で、
自信を失わずに、生活を楽しめる事を第一に治療目的を置き
、体全体の調子を良くする治療も加えて治療を行いました。
治療方法
治療方法の1つに次のようなことがありましたので、参考に治療を行いました。
参考となった論文の情報
■睛明穴への電気刺激療法を用いた老人性痴呆リハビリの試み
痴呆脳に脳容積の萎縮、神経細胞の脱落、脳血流量の低下などの変化が観察されている。そこで、我々はこれらの病理変化から考え、電気刺激が神経活動を誘発できる事実に基づき、末梢神経に電気刺激を加えることによって、低下した神経活動を活性化させ、痴呆症状の改善さらに痴呆のリハビリを目指している。痴呆患者20人を被験者にし、脳神経により近い眉間(睛明穴)に微弱な電流を1回つき30分間、週3回、一ヵ月間行った。その結果、刺激群はコントロール群に比べ、改訂長谷川式簡易知能評価スケール(HDS-R)及び短期記憶検査の得点が有意に上昇した。したがって、末梢神経への電気刺激が導入神経を通して記憶などの高次脳機能関する中枢神経に伝達され、その活動を賦活したと推測される。
We examined the effect of peripheral eletrical stimulation on intelligence and memory in patients with dementia. It was hypothesized that in the early stage of the illness, electrical stimulation could activate the affected cortical regions by stimulating the neurotransmitter systems projecting to these areas. The results reveal that electrical stimulation of the SeiMei point improves the intelligence and short.term memory in these patients. Moreover, the effect is more significant in patients in early stage than in those in late stage. Furthermore, the three parameters of the dementia diagnostic system, which is using miosis by light reflex studied by our research group, are also improved after the electrical stimulation.
■資料 認知症
治療の経過と結果
長谷川式認知症検査の変化は次の通りになりました。
2010年5月 7日 13点
2010年6月11日 16点
2010年7月 9日 17点
■ 4ポイントの改善
送信者 認知症の治療 2010/10/20 |
■長谷川式認知症検査の結果<画像をクリックで写真ギャラリーで拡大して見ることができます。>
治療後
自分は大丈夫
と感じる事ができるようになり、
積極的
に外へ出かけたり、
記憶障害
や
見当識障害
に対して、
前向きに対応する(自信を失わずに、卑屈にならずにいられる。)こと
ができるようになりました。
・表情の改善 【やわらかく・いきいきと】
・積極的な姿勢などの改善 【失敗をおそれないこと】