■ 頑張ろうと「努力」することに疲れてしまった依頼主
窓の外は明るいのに、
心だけが深い霧の中に閉じ込められている。
依頼主は「前向きになろう」「頑張ろう」と、
頭ではわかっているのに、身体がまるで動かない。
それは、依頼主の心が怠けているのではありません。
依頼主自律神経という「生命のシステム」が、深い疲弊の末に「SOS」を発しているのです。
多くの人が、この状態を「心の弱さ」と責めてしまいます。
しかし、私が読み解くのは、依頼主の身体が発する「見えない叫び」なのです。
「前向きになれない」状態の時、自律神経のバランスが「休息と活動」の制御を失っているのです。
慢性的なストレス、睡眠不足、過度な緊張が続くと、
身体を興奮させる交感神経が過剰に優位になり続けます。
この状態は、身体を休ませるべき副交感神経の機能を深く抑制します。
脳や内臓は常に「戦闘態勢」で疲弊し、
結果として、「頑張れるエネルギー生産が低下」します 。
このエネルギー不足こそが、「やる気」や「前向きな意欲」といった精神的な力を生み出せない原因なのです。
従来のカウンセリングや薬物療法の効果が効かないのは、
この「身体のエネルギー生産能力の破綻」という根源に直接アプローチできていないからです。
鍼治療は、この自律神経の「誤作動」を物理的にリセットします。
深部の筋肉の緊張を緩め、血流と体温を調節することで、
副交感神経を深く活性化させ、身体に「休息」のタイミングを与えることができるのです。
私の鍼灸治療は、「心を動かすには、まず身体を整える」という、東洋医学の深い論理に基づいています。
鍼は、依頼主が「頑張ろう」と意識するよりも先に、
身体の内側から「活力を生み出すスイッチ」を入れます。
身体が自らエネルギーを生産し始めれば、
自然と心にも余裕が生まれ、「前向きな意欲」は後からついてくるものなのです。
■依頼主
依頼主より
40代 女性 事務職
どうしても前向きになれません。
前はなれていたと思う。
毎日の生活に楽しいことはない。
つらいことからすぐ逃げようとする。
逃げた時には楽だが、
結果、将来に希望も感じられなくなった。
身体も言うことをきかなくなった。
。
■ 初診での印象
■ 自分を後回しにしているのです。
依頼主(福岡県福津市在住 女性)の仕事は、事務職です。
パソコンとにらめっこしながら、書類を作成する事です。
周りと仕事の連携が求められます。
ミスが許されないのはもちろん、「周囲への気配りや配慮」が、絶対のルールです。
仕事の進み具合をそろえるために、
どんな小さいことでも
いつでも、
同僚の反応や対応に自分の心を砕くことになっています。
自分のことを後回しになる。
身体の不調も後回しにされる。
他人を尊重しすぎる性格。
「慎重派」なのです。
それゆえ、自分の症状については、後回しにして一旦不調になると不安が強くでます。
仕事中に首肩が、硬直しだすと指先が動かなくなります。
自分の無理のしすぎに気が付かなくて悪化を続けています。
普通に話せるのは、無理をしているからです。
治療の依頼は
首肩こりの腰痛の治療です。
依頼主は、首肩こり、腰痛でマッサージに行っていました。
首肩こりの原因は、背中のゆがみでそれが、腰まできていると言われいます。
1週間に2、3回マッサージに行っています。
マッサージを受けたその日は楽になります。
翌日にはつらい症状がでます。
翌々日には、その症状を取るために、マッサージへ行くことを繰り返しています。
■ 鍼灸治療を試してみよう
■ 薬には頼りたくない。
依頼主は、 「このままで大丈夫なのか?」不安になります。
マッサージを繰り返さないと生活そのものができなくなるのではないか?と考えたからです。
すでに、2年以上も経過しています。
このままでは、薬に頼らなくてはならなくなる。
それは、避けたい。
ツボや経絡(けいらく)で自分のエネルギーを整えることで身体が楽になるかもしれない。
鍼灸治療は、「痛くて、恐ろしい治療」でありそうだけど、東洋医学で身体に優しいはず
ということで鍼灸治療をインターネットをクリアーボディ鍼灸治療院を見て選択しました。
■ 気にしていた痛みは許容範囲 自分の身体の事がわかってきた
■ 原因は、筋肉が固いことだった。
治療期間は、2か月。
最初は、丁寧を心がけて、ほどほどに。
最終的に、鬼盛りをしました。 ・・・・
最初に、首肩がとても固かったので
・1000本程度で、必要。
・改善がない場合、病院で精密検査をすること。
と伝えました。
この首肩こりが、筋肉の固さであれば、治せます。
原因が別のところにあれば、治らないからです。
治療は順調でした。
スムーズに治療できました。
7~800本程度で改善は7割以上でした。
仕事中の指先が引きつって何もできなくなることは無くなりました。
■ その治療は、どんな効果があるのか?
■ 自分の身体に必要なことを確認できる
マッサージ治療の先生は、「身体が歪んでいることが原因だ」と言った。
「ただ単に、首と肩の筋肉が固かった。」ということです。
身体を治すために必要だったことは、固い筋肉を柔らかくすることでした。
それは、簡単にできるようで、簡単にはできないことです。
治療効果は、しっかりと見極める必要があるのです。
首、肩が柔らかくなると、依頼主の身体に余裕が生まれます。
余裕が生まれだした時に、
次の様なことを伝えました。
自分の正直な気持ちに向き合う。
前向きになれないことも認める。
それは、 敗北ではありません。
この時間は、自分に必要なことにフォーカスする良い機会です。
不必要なことは、いきなり切り捨てる事はできません。
自分に余裕が無い時ほど、「仕事」と割り切っていくポイントを見つけ出すことが大切です。
「脳の静寂と血流」がもたらす再起動への論理的インデックス




















