■ 祈り
依頼主はこれまで、過ぎゆく季節を何度も、まだ見ぬ生命への祈りを捧げてきたのです。
カレンダーに刻まれた数字は、期待と落胆の繰り返しを表しているのです。
それは、自分という存在が未完成・未熟・悪者であるかのように錯覚させているのですよ。
けれど、依頼主の身体は決して依頼主自身を裏切ってなどいないのです。
むしろ、あまりにも誠実に、今の依頼主自身を守ろうとしているのです。
嵐の中で、家の中の灯を守るために、庭の種に水を撒くのを後回しにするように。
依頼主の身体は、まず自分という生命が十全に躍動できるよう、エネルギーを整える時を、
静かに、しかし賢明に待っているのです。
私は、その張り詰めた糸を解き、依頼主の身体が再び『生命を分け与える余裕』を持てるように治療をしていきます。
不妊という現象を分析すると、それは単なる機能不全ではなく、
生体による『リソース(資源)の戦略的配分』の結果です。
つまり、母親と子供の2人を栄養する・生命を維持するためのエネルギー(リソース・資源)が循環不全(輸送できない)、あるいは、枯渇しているのです。
解剖学的・生理学的な視点では、
生命維持(自己保存)は、種族維持(生殖)よりも優先順位が常に高く設定されています。
もし、日常のストレスにより、
母体の深層筋が慢性的な防御性収縮(過緊張・筋肉のコリ・神経の絞扼)を起こし、
自律神経が常に『警戒モード(交感神経優位)』にあれば、
脳は生殖器への血流やホルモン供給を制限し、
心臓や脳などの生命維持中枢へリソースを優先的に回します。
つまり、母体優先モードです。
例えば、電力不足の街であれば、病院などへ優先的に電力が供給されるような状態です。
依頼主へのアプローチは、不足しているものを外から足すこと(ホルモン剤等)ではありません。
鍼という物理デバイスを用いて、深層の緊張(物理的ロック)を解除し、
生体の警戒モードをリセットすることです。
血流というインフラ(循環経路)が骨盤底の隅々まで物理的に開通したとき、
脳は『この環境なら新しい生命を育める』という安全信号を出し始めるのです。
この場合、鍼灸治療を試す価値としては、
依頼主の身体という大地を耕し、豊穣な『余力』を取り戻すための、調和のプロセスであると考えています。
『器(身体)が静寂を取り戻し、循環という名の余裕が物理的に確保されたとき、生命は自ずと次世代を育む準備を開始する』
私は、依頼主を『治療が必要な不完全な存在』とは見なしません。
ただ、あまりにも長く頑張りすぎた貴方の身体が、もう一度リラックスして、本来の豊かな機能を再起動させるための環境を整えるだけです。
私の治療院で、不妊治療の成功につながる3つの秘訣 についてお伝えします。
1 その方法を徹底的に試してみます。
西洋医学的な治療、その他の方法を徹底的に試してみることが重要です。
最終的に成功しない場合もあります。後で後悔しないように、徹底的に試してみます。
決して中途半端にしません。「この方法では、うまくいかない。」という結論になるようにしていきます。
その際に、2つ以上を同時に試すことをしません。
これは後々、「どちらかが足を引っ張ったかも?」となって堂々巡りする原因になります。
そのことを集中して試しましたか?
鍼や灸、アロママッサージ、よもぎ蒸し、どれも効果があるのであれば、お互いにブレーキをかける可能性もあります。不妊治療は、時間が限られているので選択の方法は重大です。
2 基礎体温の変化を分析します。
基本は、寒い時も高温期はきちんとと36.70以上で基礎体温の変化がガタガタのグラフでなく綺麗なグラフ。
鍼灸治療後、基礎体温の乱れが改善した例(クリックすると基礎体温の全体を見ることができます)
3 パートナー同志の協力が不可欠
パートナー同士(同志)の協力が不可欠です。
お互いのプレッシャーにならずに、今のお互いの現状を確認しあいながら、前に進んでいくことが必要です。
精子減少症の改善

卵管造影検査ができない
右卵巣に腫瘍で摘出
左卵巣は、小腸に癒着していて卵管造影検査すら不可能
それでも、自然妊娠へ
その依頼主がしたことは?
その次にしたこと
「生命の土壌」を再構築する不妊ケアの論理的インデックス




















