「脳梗塞」で右半身麻痺の依頼主に鍼治療を行ったら動くようになりました。
ご覧ください。
■要点・・・モデルラットの脳梗塞発現抑制に与える影響
・「鍼治療」は,脳血管障害患者の「脳血流」を改善する。
・それは、神経成長因子への影響で説明できる。
・動物実験では、脳梗塞量の「縮小」が認められた。
・脳梗塞量を「抑制」するような「脳の保護作用」が示唆された。
・東洋医学でいう「未病治」、すなわち鍼刺激が病巣発現に対し「予防的な効果」をもたらす可能性も考えられた。
これまで鍼治療は,脳血管障害患者の脳血流を改善することにより,臨床症状が改善される可能性が報告され1H3),実験動物に対する鍼刺激効果も,脳梗塞領域への様々な神経ペプチドや神経成長因子への影響が示唆されている14-23)。
すなわち,鍼刺激情報が障害脳局所へ伝達され,脳梗塞層周辺部ヘシグナルを与え,各神経成長因子が放出されることで,脳局所の梗塞を抑制することが考えられている。
今回のわれわれ の結果でも,特に4群間の比較でElectro群において脳梗塞量の縮小が認められた。
このことは,特定の鍼刺激周波数による脳内におけるsubstance P,CGRPなどの神経ペプチド放出,
さらに神経成長因子などに影響したことが考えられた。
これらのことより,脳梗塞モデルラットの一側 前肢・後肢への鍼通電刺激は脳内環境へ影響を及ぼし,
脳梗塞量を抑制するような脳の保護作用が示唆され,東洋医学でいう「未病治」,
すなわち鍼刺激が病巣発現に対し予防的な効果をもたらす可能性も考えられた。
また,今後どの時期(急 性期・慢性期)にどの部位への鍼刺激がより効果的であるか,
およびどのような効果があるかなどを検討課題としたい。
「鍼治療」が脳に有効だとは言い切れないと思いますが・・
右側の「温かさ」と「痛み」を感じることができない依頼主の改善の様子です。
他には?
延髄外側症候群(えんずいがいそくしょうこうぐん、英:Lateral medullary syndrome)は、脳幹障害のうちの一つで、延髄外側の梗塞によって生じる症候群。通称ワレンベルク症候群(独:Wallenberg-Syndrome)。
病態
延髄外側が障害されることによって下記の一連の症状を表す。
主に椎骨動脈ないし椎骨動脈の枝である後下小脳動脈の閉塞によると考えられている。
温痛覚麻痺について
関連 ブラウン・セカール症候群
ブラウン・セカール症候群
Brown-Séquard syndrome
ブラウン・セカール症候群(英: Brown–Séquard syndrome)あるいは脊髄半側切断症候群とは、脊髄のある部位の半側が障害されたときに障害部位以下でおこる運動麻痺や感覚麻痺などの症状をいう。症状
障害側にみられるもの
随意運動麻痺、深部感覚麻痺、血管運動の障害
反対側にみられるもの
温度覚麻痺、痛覚麻痺
両側にみられるもの
触覚障害伝導路と麻痺の出現
随意運動の伝導路は錐体路と呼ばれる。中枢は大脳皮質のarea4であり、神経線維は内包を通って下降する。大部分の神経線維は延髄の下端で左右交叉して脊髄に入り[1]外側を下降(外側皮質脊髄路)、順次、脊髄の前角で運動神経に接続する。このため、脊髄の半側が障害された場合の運動麻痺は、障害側に現れる。
脊髄を上行する伝導路のうち後索路は、脊髄で左右交叉しない。したがって後索路を通る深部感覚、2点識別型触覚の麻痺は障害側に現れる。 これに対して脊髄視床路は脊髄で左右交叉するため、これを通る温度覚、痛覚、原始的触覚の麻痺は反対側に現れる。