■ 「小さな火」生命の対話
暗い夜、依頼主は何度、
まだ見ぬ生命に呼びかけてきたのです。
不妊治療という、ゴールの見えない迷路を歩き続ける中で、
心と身体は、冷たい冬に閉じ込められてしまったのかもしれません。
けれど、その冷たさは依頼主のせいではないのです。
依頼主の身体が、過酷な日々から自分自身を守るために、
エネルギーを温存している証拠なのです。
私は、その凍てついた扉を力でこじ開けることはしません。
私の仕事は、依頼主の身体の隣で、
忘れかけていた温もりを思い出すための『小さな火』をくべることなのです。
その微かな熱量が、身体の深層の強張りを溶かし、
依頼主の海が再び満ち引きを始めるその時を、依頼主と共に待ち続けるのです。
■ 身体の「防衛モード」を解除する熱力学的アプローチ
不妊という事象を物理的なシステムとして捉え直すと、
それは母体の『生存優先順位の誤作動(防衛的フリーズ・交感神経優位)』です。
慢性的なストレスや深層筋の過緊張は、
自律神経を『警戒モード』に固定します。
つまり、交感神経優位な状態です。
この状態では、限られた生命力リソース(血流・酸素)は生命維持に直結する脳や心臓へ優先的に配分され、
生殖器系へのインフラ供給は物理的に制限(血流の循環の障害・自律神経の不調・ホルモンバランスの不調)されます。
これは、母体が自分自身の安全を確保しようとする、きわめて合理的な生理反応なのです。
依頼主が必要とするのは、この『防衛モード』を解除するための物理的介入です。
鍼という精密なデバイスを用い、手技では届かない深層の緊張(ロック・過緊張・交感神経優位)へ、
最小限の、しかし確実な熱信号を送り込みます。
それは、脳に対して『もう安全である』という物理的な証拠を提示する作業です。
緊張という名の氷が溶け、血流というインフラ(血流の循環・自律神経の調和)が復旧したとき、生体は自律的に『生命を分かち合う準備』を再起動させます。
■ 「再点火」
依頼主の治療は、何かを無理に変えることではありません。
それは、依頼主の身体が本来持っているはずの、
しかし不調の影に隠れてしまった『健やかさへの回帰運動(リズムの回復)』を信じ切ることです。
■ 器(身体)が安定を取り戻し、中心に小さな火(熱)が灯ったとき、生命は自ずと調和のサイクルへ戻り始める。
私の役割は、依頼主の意志に寄り添うことです。
信頼を得ることは、簡単なことではありません。
でも、
身体の奥深くで消えかけていた生命の火を絶やさないよう、
丁寧に薪をくべ続けることです。
慢性的なストレスは、身体を驚かせ、
より深い硬直を招いてしまいます。
私がくべるのは、
依頼主の細胞が『もう、緩んでも大丈夫だ』と安心して目を覚ますような、
一番深い場所にまで届く、小さな火なのです。
■ 小さな火(熱)
医療技術の限界と孤独を噛み締め、
それでも自らの生命力を信じたいと願う依頼主へ。
文面より
ご無沙汰しております。その節は、大変お世話になりました。
私の妊娠がわかってから、外出などを控えながら、
大事をとっていたため、治療にも途中で行けなくなり先生にも
経過をご報告しないままで、失礼いたしました。
今回は、その時の赤ちゃんが無事に産まれた事を
ご報告します。
7月10日、3168gの元気な男の子が産まれました。
帝王切開での出産となりましたが、母子ともに健康で
経過も順調です。
お腹の中から出てきたばかりの赤ちゃんを見た時は
本当に感激致しました。
治療の途中で辛いこともありましたが、頑張ってきて
良かったと思っております。
辛い不妊治療を頑張ってこれたのも、先生の治療と
優しいお声かけに心が救われたからだと思います。
本当に感謝しております。
初めてに育児で大変ですが、子供の笑顔を見ると
幸せに浸る日々です。
またいつか、お世話になる時はよろしくお願い致します。
先生もお体に気をつけられ、ご自愛下さい。
赤ちゃんもあなたを待っている
この後、第二子目を希望されるが妊娠できず。
西洋医学的な不妊治療を1年間
しかし、結果は出ません。
このまま、西洋医学で大丈夫なのか・・不安になったそうです。
やっぱり、自分には、、ナチュラルな方法、自然な方法が必要だと感じたそうです。
そこで、再び当院へ。
6ヶ月弱で妊娠へ!
そして、コウノトリがやってきました!
「母体の静寂」がもたらす生命受容の論理的インデックス



















