■ 「治らないかもしれない」という絶望感と、心身の重さに苛まれている依頼主
依頼主の心は、まるで「深い霧」に覆われているようです。
以前は楽しめたはずのことに喜びを感じられず、
朝、ベッドから起き上がることさえ、
「重い鉛」のような努力を要します。
理由のない焦燥感、深い疲労、そして、周囲には理解されがたい「心身の重さ」が、
依頼主の日常、そして未来への希望を奪い去っています。
依頼主の身体は、この「絶望的な疲労」をどのように訴えかけているのか・・・
それを、丁寧に読み解くことが治療につながるのです。
うつ病は、しばしば「精神的な問題」として捉えられますが、
当院は、それを「脳と身体のエネルギー、と神経伝達物質の物理的な枯渇状態」として捉えます。
依頼主の心身の重さには、
次の「物理的な破綻」の可能性が高いのです。
自律神経系のブレーキ機能不全:
慢性的なストレスや疲労により、身体を休ませるべき副交感神経の働きが極度に低下しています。
これにより、脳も身体も「休息と修復」ができず、疲労が蓄積し、「エネルギーが作れない状態」に陥っています。
脳の血流と物質の滞り:
脳内のセロトニンやノルアドレナリンといった感情をコントロールする神経伝達物質の生成と循環が低下しています。
鍼治療は、首や頭部の特定のツボにアプローチすることで、脳の血流を改善し、これらの物質が機能しやすい物理的な環境を整えます。
従来の投薬やカウンセリングで「根本的な変化を感じられない」のは、
この「身体がエネルギーを作り出せない物理的な土台」が修復されていないのです。
鍼治療は、思考では変えられない自律神経のバランスに直接働きかけ、
依頼主の心身を強制的に「休息モード」へと切り替えます。
当院が目指すのは、「心の病」を治すことを標榜することではありません。
私は、鍼を通じて身体の「エネルギー生産工場」を再稼働させ、
依頼主が「自ら立ち上がる力」を取り戻すことです。
鍼治療の後、
依頼主は、以前は困難だった「朝、ベッドからスムーズに起き上がれる感覚」や「日中の心身の重さが和らいでいる感覚」を得られるかもしれません。
また、「何か行動してみようか」という、
前向きな小さな意欲が内側から湧いてくることも期待されます。
■ 依頼主
■ 鬱病(うつ病)の患者さんの治療(福岡県福津市在住 60歳代 女性)
35歳ごろよりうつ病と診断される。
投薬治療を20年続けた。
症状は、回復しない。
大学病院で、脳に高電圧をかけて、
てんかん発作を誘発する電気ショック療法をする。
症状は、改善されず。
本人が強く断薬を希望。
薬を飲むと、フラフラになるからです。
家族に迷惑をかけるからです。
まだ、身体と気力が残っているうちに
行動したのです。
自分に必要なのは、気分を治すことはない。
もっと、根本的部分に働きかける治療です。
身体のつながりを活性化する治療です。
西洋医学にはできない。
東洋医学にできる治療を望みました。
鍼灸治療は、初めてではありません。
整体もカイロプラティックも祈祷も試したことがあります。
失敗した原因は、生ぬるい治療だったからです。
失敗しないように、
徹底的に治療ができるところを家族と探しました。
■ 治療の様子
治療を開始して4回目、
温まりました。
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