顎関節症は、顎の痛みや違和感もさることながら
それに伴う、頭痛、吐き気、めまい、歯痛、口内の違和感、腰の痛みなど
様々な症状を引き起こしています。
西洋医学でのこの病気の根本的な治療方法は難しく
痛み止め、マウスピースなどの方法が一般的です。
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今回の症例は、
年齢30歳 女性
中学生より痛みと違和感。口を開けるとガクッと違和感を伴っていました。
出産を機に、酷くなり今回の受診となりました。
…
鍼灸治療は、初めてです。
頭痛、肩こり、生理痛も、ひどく 。
当日の症状は 、
一番悪い時を10として
・左側 顎関節の痛みと違和感 6/10
・頭痛(特に後頭部) 9/10
・肩こり(左右とも同じくらい) 9/10
というもので、症状からすると一番ひどい日でした。
来院は、旦那さんとお子さまが付き添われて
お見えになりました。
お二人には別室で待機していただき、
お子さまは、ベットですやすやとお休みになっていたようです。
さて、治療の経過ですが、
最初に口を開けてもらい記録しました。
口を開け始めて、痛みや違和感が出るところで
止めてもらっています。
その際には、厳しく、温情ぬきで という基準です。
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送信者 顎関節症 2 2010/10/04 |
見てわかるように、
きれいな卵形ではなく左側がいびつなラインになっています。
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送信者 顎関節症 2 2010/10/04 |
約2時間治療をして、
最初と同じように
温情抜きで、厳しく判定してもらっています。
頭痛 1/10 ・・・ほとんど感じない
肩こり 1/10 ・・・ほとんど感じない
です。
主症状の顎関節症の経過ですが
次のようになりました。
痛みや違和感のでるとことで
止めてもらっています。
その際には、温情抜きで、厳しく判定してくださいと言ってあります。
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送信者 顎関節症 2 2010/10/04 |
結果
開口が広くなりました。
つまり、治療前くらいの開口では痛みや違和感が軽減(無くなる)っていること
を示します。
顎の筋肉の動きやストレスが改善されて
開口の形が卵形に近くなりました。
2枚の写真を同じスケールで比較すると
(鼻穴の距離を揃えてあります。)
明らかな変化が見られます。
右が治療前
左が治療後です。
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送信者 顎関節症 2 2010/10/04 |
鍼灸治療だけです。
マッサージなどはしていません。
症状が酷くなる前に
継続して治療されると、
半年に1回程度の受診で済むかと思われます。
(それ以上の方もいらっしゃいます。)