肘部管症候群手術後の「残念」な問題 4つ
■ それは、当院に依頼のあるよくある治療内容です。
手術をするということは、相当な決心が必要でしょう?
しかし、その手術で、痛みやしびれがなくなることのみならず、かえって酷くなるとしたら最悪です。
「後遺症」が残った場合でも、効果を上げた方法をご紹介します。
よくある4つの残念な問題点と治療内容は次のとおりです。
1 しびれが残る。
2 痛みが残る。
3 腕が伸ばせない(可動域が狭くなる)
4 指先が冷える。
共通する「原因」は何か?
■ ズバリ、筋肉の固さ・・コリ
首肩こりは、誰でも経験がありますよね。
原因は?と聞かれたら・・それは、「コリ」ですよね。
「コリ」・・つまり、筋肉が硬くなることで、「可動域が狭くなり、痛み、しびれ」が起きています。
■ 手術は、肘について行われて、「筋肉の硬さ」は、手術では、改善しない。
手術に失望した人が、「鍼を骨まで」刺してみた
この患者さんは、重大な決心をしたにもかかわらず、更に肘が伸ばせなくなりました。 ▲補足1)肘の治療をするために手術を選択することは、とても大切なことだと思います。しかし、手術をする前にできることはないのでしょうか?手術をするのか?、しないのか?治療の分岐点を明確にすることがとても、大切だと思います。この患者さんも、鍼数は多くなりましたが、可動域が広がったことで、「手術をする前にこの治療をしておけば良かった」と言われました。
◆最初、治療後での比較
◆治療前
◆治療後
改善!
◆鍼を鬼盛
今回は、【肘部管症候群の「手術後のリハビリと治療」の問題点】と解決方法を紹介しました。
筋肉の硬さを改善するためには、鍼を置くことが必要です。
筋肉が柔らかくなれば、「痛み、しびれ、可動域、冷え」が改善できます。
●肘部管症候群とはどんな病気か
小指と薬指の感覚と、指を伸ばしたり閉じたり開いたりする手指の筋肉を支配している尺骨(しゃっこつ)神経が、肘の内側の肘部管というトンネルで圧迫や引き延ばしを受けて発生する神経麻痺です。
●原因は何か
肘の内側の上腕骨内上顆(じょうわんこつないじょうか)というくるぶしの後ろに、骨と靭帯(じんたい)で形成された肘部管というトンネルがあります。ここを尺骨神経が通ります。トンネル内は狭くゆとりがないため、慢性的な圧迫や引き延ばしが加わると、容易に神経麻痺が発生します。
圧迫の原因には、トンネルを構成する骨が隆起した骨棘(こつきょく)や、靭帯の肥厚、トンネル内外にできたガングリオン嚢腫(のうしゅ)などがあります。神経引き延ばしの原因には、小児期の骨折によって生じた外反肘(がいはんちゅう)(肘を伸展させると過剰に外側に反る変形)などがあります。
●症状の現れ方
麻痺の進行により症状が異なります。初期は小指と薬指の小指側に
しびれ感
が生じます。麻痺が進行するにつれて手の筋肉がやせてきたり、小指と薬指がまっすぐに伸びない鉤爪(かぎづめ)変型(あるいは鷲手変形)が起こります。筋力が低下すると、指を開いたり閉じたりする運動ができなくなります。握力も低下します。
要するに肘での神経の圧迫で、しびれや痛みが出ます。ですから、前腕、上腕の筋肉を緩めることが治療になるのです。
■ 鍼灸治療の技術的なことについて
▲戻る1 | 肘の治療をするために手術を選択することは、とても大切なことだと思います。しかし、手術をする前にできることはないのでしょうか?手術をするのか?、しないのか?治療の分岐点を明確にすることがとても、大切だと思います。この患者さんも、鍼数は多くなりましたが、可動域が広がったことで、「手術をする前にこの治療をしておけば良かった」と言われました。 |
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