■ ■ 顎関節症は治るのか?
答えは、「わかりません」です。
骨、軟骨の変形、顎関節の変形などは、西洋医学でも難しく、治らないと思います。
顎関節症の主な症状は、開口の制限や、顎関節の痛み、頭痛、吐き気など多岐に及びます。
顎関節症の顎関節の問題が治らなくても、その症状を軽減することや感じないようにすることは、鍼灸治療で可能です。
顎関節症の患者さんの治療の経過をご紹介します 。
治療の様子
治療時間は、約2時間 。
0歳のお子さんをお祖母様とお連れでした。
■年齢 30代半
■顎が痛くなったのは、2日前 。
歯医者でマウスピース、痛み止めを処方してもらったようですが症状に変化は、ありません。
おかゆしか食べることが出来ない状態です。
治療前の症状
症状の変化は、一番悪時を10として厳しく、温情無しで
歯医者での治療前 10/10
歯医者での治療後 10/10 <おかゆしか食べることができない>
当院来院時 10/10 症状は、悪い状態が続いています。
※症状に改善の変化無し。
【一番辛い症状】 ・顎の痛み ・肩こり
【思い当たる原因】 ・育児による不眠など
【体を診てわかったこと】
・頭 左右 前の痛み 後ろの痛み 後ろの痛みの方が強い
・お腹 へそ左上の硬結と痛み <左顎の痛みがひどいことと一致>
・首 全面右の痛み 左右 後頭部付け根の痛み
左 耳の付け根の痛み
後 中央 左右の痛み特に左
■治療前の写真
痛みや違和感が出たところで止めます。その際に温情抜き、厳しく判定してくださいといって開口してもらいました。
ほとんど開口できない状態です。
送信者 顎関節症 1 2010/10/04 |
治療前半終了時
写真の通りです。痛みについては
治療前 10/10
前半終了時 5/10
半分になっています。
判定は、温情抜き、厳しく判定してくださいといってます。
送信者 顎関節症 1 2010/10/04 |
治療終了時
送信者 顎関節症 1 2010/10/04 |
写真のとおりです。
説明は不要ですね。
痛みについては 3/10
顎のラインが変化していることもわかると思います。
時間の都合(赤ちゃんのご飯)でここまで。
肩、背中、腰などもう少し治療をすれば0に近づくと思いました。
まとめ
定期的な肩こりの治療や、自律神経の調節などをすると、顎関節症であっても症状は、出ないようになるし、調子もよくなると思います。
顎関節症の患者さんは、たくさんのお薬を飲んでいる方々も多いです。痛み止めから、精神的疾患に対応している薬などです。
これは、顎関節症に関わらず、ほとんどすべての病気で症状の変化が見られない病気に対して行われています。
鍼灸治療をしている立場から言うと、西洋医学の限界を感じていてお薬を増やす方向に治療をされる方は、その薬を増やす前に、是非、鍼灸治療をお試しされるといいかもしれません。
少しでも効果があり、薬を減らせたり、減薬できるのであれば、鍼灸治療は、あなたにとってかなり有効だと思います。