大脳辺縁系 → 不眠
当院の症例
強迫性障害の治療
http://www.geocities.jp/swpxb246/site01/clinic_page106.html
高齢者での睡眠薬適正使用
http://www.sam.hi-ho.ne.jp/tootake/19991115.htm#p3
1999年11月15日号 280
高齢者での睡眠薬(特にベンゾジアゼピン系薬剤)の副作用に関する薬剤疫学によれば、減量後も中枢神経系関連の副作用(覚醒レベルの下降に伴う注意力・集中力の低下、食欲低下、意識障害・幻覚・妄想の発現)は、20歳台の約7倍に達するとされています。
睡眠薬として繁用されるベンゾジアゼピン系薬剤の副作用の関連症状を的確に把握しておくことは重要です。
{参考文献}JJSHP 1999.10
<睡眠薬のエンドポイント>
睡眠薬の副作用を最小限に抑え、催眠効果が得られたならば、次はエンドポイントの設定です。服用をいつ、どのように止めるか?これらを睡眠薬の常用や習慣性・依存性を防止する上で予め考慮しておくことは重要です。
奨められる設定
1 睡眠薬の服用を漸減し、中止する。
2 睡眠薬を服用しない日を漸増し、中止する。
3 両者を組み合わせる。
奨められない設定
1 睡眠薬の服用を即座に中止する。
2 投薬と休薬を繰り返す。
3 作用の弱い薬剤へ切替える。
睡眠薬の効果は患者心理や生活に多大な影響を及ぼすため、睡眠薬適正使用の確保は患者QOLの維持の点からも重要です。
<高齢者での副作用発現機序>
加齢に伴う一般的な生理機能の低下に加えて、次の2つの機序が指摘されています。
1.加齢に伴い薬剤に対する中枢神経系の耐容能が低下もしくは亢進している。
2.加齢に伴い肝あるいは腎での薬剤の代謝能・排泄能が低下し、体内蓄積が顕著となる。
参考大脳辺縁系