菱形筋(りょうけいきん)は、脊椎から起こり、左右の肩甲骨に停止する、一対の筋である。
僧帽筋の深部にあり、第6頚椎(C6)から第4胸椎(Th4)にかけての棘突起から起こり、外下方に斜走し肩甲骨の内側縁に付く。
頚椎を起始部とする上部を小菱形筋、胸椎を起始部とする下部を大菱形筋と分けて呼ぶこともある。肩甲背神経の支配を受ける。
肩甲骨を後ろに引く作用がある。
不良姿勢などによる肩こりでは、この筋にも不快感・重圧感・こり感や痛みを感じることがある。
Rhomboid muscle
起始
第6頚椎(C6)から第4胸椎(Th4)の棘突起
停止
肩甲骨の内側縁
動脈
en:dorsal scapular artery
神経
肩甲背神経
作用 肩甲骨を後ろに引く