猫背になりやすいのは、ピアニストやPC作業やデスクワークなど常に腕を前に出すような姿勢で、長時間座って作業される方や、野球の選手などのように繰り返し肩の前の筋肉を緊張させる方が多くなるようです。
背中には「僧帽筋」と呼ばれる大きな筋肉があり、腕の上げ下げや姿勢の保持に一役買っています。
赤丸で囲まれた部分が僧帽筋
ひし型の筋肉です
僧帽筋は上・中・下の3種類あり肩コリの代表的な筋肉として知られています。
上部が働くと、肩をすくめるように動きます。
中部が働くと、気を付け!をして肩を後ろに引くように動きます。
下部が働くと、腕を上げる動作になります。
このうち、中部と下部が緩むと背中の保持が難しくなり、猫背の原因になってしまいます。
そこで、今日は簡単にできる、猫背防止運動を紹介します。(中部と下部の僧帽筋強化)
@まず背もたれのないイスに深く腰掛けます。
ここでのポイントは、おしりと背中と肩を壁から離さないようにします。
A脇を上げ、ひじを直角に曲げ、腕を壁に付けます。
痛みの出る方は、無理のない出来るところまでで良いです。
ひじは直角に曲げます
腕は、壁に張り付くようにします。
この時点で、すでに肩甲骨の間が突っ張ったり、痛みの出る方もいるかと思います。
普段の運動不足が実感できる瞬間ですね(^_^;)
Bそのままの姿勢を維持しながら、腕を壁から離さないように上げていきます。
そして、腕で両耳を挟むようにします。
もちろんここでも、おしり、背中、肩は壁から浮かないように注意して下さいね。
これを数回「ゆっくり」繰り返します。
腕は壁から離さないように
スライドさせます
たった、これだけの運動ですが結構、効きます。
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