漢方薬の処方について
&color(#FFC0CB,弁証)によって処方されます。これが大きな基本です。&br()
”風邪”や”うつ”や”がん”という病名からは、決められないのです。
基本的な処方【西洋医学との"違い" と "違い"を出すためには】
その人の体質にあった処方なので、一言で風邪であってもいくつも処方ができます。&br()
その人に風邪薬であっても、ある人の胃薬だったりします。&br()
ですので、わかりやすく言うと”風邪薬”や”○○の薬”と言う概念は無いと思った方が漢方薬を理解しやすいです。
wikiで”証”を検索すると
このような一文があります。
現在、日本漢方界においては「病名(診断名)=処方」「1症状=処方」が一般的な病院において普及しているが、弁証を重視する流派からは、これは中医学・漢方医学の本来の治療指針からは大きな誤りであり、誤治の起こる危険性を懸念する声も高く、また誤治を起こすと副作用として処理することに対し、遺憾であるとの声も根強い。
弁証を重視する流派について
そもそも、漢方は、中医学で処方されるものなので
弁証を重視する方が本来の姿です。
”誤治”・・たとえば副作用・・体に優しい漢方薬と言う印象をお持ちの方が多いようですが
副作用はたくさん有ってます。
それは、病名、症状で漢方を決めたからです。
全く、体に優しいはずがありません。
弁証に必要なものは?
いろいろありますが 脈診、問診、触診 は最低限必要です。
脈診については、チャングムの映像があるので見てください。
これを、行わずして漢方の処方も鍼灸治療もあり得ません。
&youtube(PKVZGbuOm3c)
http://www.youtube.com/watch?v=PKVZGbuOm3c
鍼灸は、経脈(経絡)にしみ込むように効きます。
漢方薬も、しみ込むように効きます。
簡単に言えば、神経という概念では、説明できない通り道です。
何が通っているのかは、私は、元理科の教員なのであまり言いませんが、
一般に東洋医学の教科書(中医学など、日本の鍼灸の国家試験でも)では
”気”の流れと書かれています。
特徴は、方向と順序は色々ですが、おおざっぱに手足先から頭部に流れてます。
このラインに、効果を発揮するのが東洋医学なのです。
引き続きチャングムで勉強してくださいね。
&youtube(akik_OTKD74)
http://www.youtube.com/watch?v=akik_OTKD74&NR=1
東洋医学の痕跡
さて、経脈・経絡を意識して治療を行うのが東洋医学なら、
それが出来る証拠を見たくなるでしょう?
その前に、西洋医学と東洋医学の違いのおさらい。
たとえば、逆子を考えてみます。
西洋医学なら逆子体操など逆子に目が行きます。
この先、うまく子宮を刺激できたり、胎児を刺激出来たりする”薬”ができるかもしれません。
つまり、簡単に言うと西洋医学は、症状の場所”局所”を意識します。
しかし、東洋医学は、体全体を考えます。いろいろなつながりです。
なので、逆子を東洋医学的に治療するとすれば、子宮を意識はしますが、
そこに何か直接するという発想にはなりません。
赤ちゃんのいるライン(経脈・経絡)を考えるのです。
一番効果のあるラインを見つけて、一番効果のあるツボを刺激します。
そうすると不思議な事が起こります。
”まだ”科学では、説明できないと思います。
逆子の鍼灸治療をご覧ください。
どこを刺激しているか注意してください。
驚くこと、保証します。
&youtube(FCHXhZHY4VI)
http://www.youtube.com/watch?v=FCHXhZHY4VI
経絡・経脈についての治療はいかがでしょうか?
逆子について東洋医学的に考えてみる
さて、漢方薬で逆子へどのようにアプローチすると良いでしょうか?
漢方薬とは、いえどもお薬ですからね。
それに、逆子を治すための漢方薬を処方する所はまず無いと思います。
ここは、仮定として。
鍼灸治療から考えてみましょう。
前回の逆子の治療から、足の指先を刺激している所は
ごらんになったと思います。
ツボを刺激しています。
ツボには、ツボの名前と経脈・経絡の所属の名前があります。
私が、その患者さんに刺激したツボは、
至陰(しいん) 経絡・経脈の名前は、膀胱経 です。
膀胱経は腎経と表裏の関係です。
簡単に言うと、膀胱経のツボでも腎経のツボでも効果が期待できるということです。
つまり、この患者さんは、膀胱経、腎経に何か問題があったと言うことです。
さて、検索してみましょう。
検索→腎虚 漢方
腎虚は、わかりやすくいうと腎経が元気がないという意味です。
検索すると、おもしろいですね。
なぜ、腎経なのか、それは、脈診をし問診し、触診etcから決まったものです。
それは、人それぞれ違うのです。
漢方の処方も鍼灸治療も奥深いモノがあります。
その奥深さを感じさせるかは、患者さんの体を実際に触れて、お話を長時間聞いて
脈を診て処方をするからです。
だから、体に副作用のない、優しい処方が出来るのです。
そして、体に優しいとは、なかなか効かないとか、効果が持続しないということでは無いのです。
当院にも、主治医から漢方薬を処方されていますという患者さんが来ます。
そこで、私は、脈診はしてもらいましたか?と聞きます。
帰ってくる言葉は、「それなんですか?」とか「していません。」です。
私は、一度、ニッコリ笑って、脈診をして治療を開始します。
>以下、ご自分の漢方薬を処方した医師や、薬剤師に自分はどの証(弁証)と
判断されたのか聞いてみると良いかもです。
六経辨証
六経病
太陽経病/陽明経病/少陽経病/太陰経病/少陰経病/厥陰経病
三陰三陽病
太陽病/少陽病/陽明病/太陰病/少陰病/厥陰病
合病/併病/直中/両感/壊病
経絡辨証
奇経八脈辨証
督脈病/任脈病/衝脈病/帯脈病/陽維脈病/陰維脈病/陽?脈病/陰?脈病
正経十二経脈辨証
手太陰肺経病/手陽明大腸経病/足陽明胃経病/足太陰脾経病
手少陰心経病/手太陽小腸経病/足太陽膀胱経病/足少陰腎経病
手厥陰心包経病/手少陽三焦経病/足少陽胆経病/足厥陰肝経病
気血水辨証(気血津液辨証)
気病(気実、気虚)/血病(血虚、血寒、血熱、血実(?血、血?))/気血同病/水(津液病)
衛気営血辨証
衛分/気分/営分/血分
三焦辨証
上焦病/中焦病/下焦病
臓腑病証
肝病(肝気虚、肝血虚、肝陽虚、肝陰虚、肝鬱気滞、肝火上炎、肝陽上亢、肝風内動、肝経湿熱) /心病(心気虚、心陽虚、心血虚、心陰虚、心血淤阻、痰濁淤阻心脈、大気下陥、痰迷心竅、痰火擾心、心神不寧、心腎不交、心火亢進) /脾病(脾気虚、脾陽虚、脾陰虚、脾虚湿盛、寒湿困脾、脾胃湿熱、肝脾不和、脾胃昇降失調) /肺病(肺気虚、肺陽虚、肺陰虚、痰湿阻肺、風寒束肺、肺宣発粛降失調)/腎病(腎陽虚、腎陰虚、腎精不足、腎血淤)/心包病
胆病(胆気虚、胆湿熱、肝胆湿熱)/小腸病/胃病(胃気不和、肝胃不和、胃気上逆) /大腸病/膀胱病/三焦病
日本漢方の「証」
日本鍼灸の「証」
臓腑経絡弁証のみが発達して、六部定位脈診による経絡治療が主流である。
肝虚熱証/肝虚寒証
脾虚熱証(脾虚陽明経実熱証/脾虚胃実熱証/脾虚胃虚熱証)/脾虚寒証
脾虚肝実熱証/脾虚肝実証
肺虚陽経実熱証/肺虚寒証
肺虚肝実証=腎虚肝実証